Title : Snow Letter Author : Tat 街の色を染めてゆく 白い雪の一粒が 静かに手のひらに落ちて 冷たく消えた なぜだろう二人は めぐりあって “愛してる”その言葉が 君を一番喜ばせたけど いつも思っている気持ちなのに 大切な時に どうして出てこない 不器用なわけじゃないんだ 多分君のせいだよ 誰かを見つめることで 忘れようとしたけれど いつでも思い出すのは その優しさだった 何気ない会話に 隙間ができ 寒がりの君はきっと 温もりを求めていたんだろう 気づけなかった 君の心に それでも変わらず 時間は過ぎてゆくんだね 行くあてもなくさまよう風は どこへ消えるのでしょう 今この空を眺めているの? 降り続ける雪は 何も語ってはくれないね いつかどこかで また会えたときに 笑いあえたらいいね あの日の二人のように 空からの手紙は今日も どこかに届いているよ